Lingerie~after story~



「あなたは……自分をもっと誇ればいいんです。誰と比べる必要もない。自分のありたいようにあれば自ずと魅力は発揮されるものなんです」

「……はい、」

「あなたは姉上とは違う。魅せ方だって異なる筈です。寧々さんは姉上に引けを取らない素晴らしい感性の女性ですよ」

「っ………あの、あまりその……」

「おや、白い花が赤く色づきましたか」

「っ……」

だって、だって、そんなに褒めちぎるから。

あまりに降り注ぐ賞賛の言葉には免疫が無さすぎて羞恥心が疼いてしまったのだ。

言葉を濁しながら『もういいのだと』待ったを入れれば、この人なりの意地悪なのだろう指摘をされてクスクスと笑われる。

なんて……心地の良い時間であるのか。

穏やかで和やかで……心が落ち着く。

「………雨……上がりましたね」

「……あ、」

「お宅にお送りしましょう。車を用意させますから」

「あ、いえ、そんな雨も上がってますから歩いて…」

「やはり私の印象を落そうとなさってますか?」

「………フッ…フフ、はい、では、お言葉に甘えまして」

この人の意地悪はどこまでも優しい意地悪だと身に染みる。

だからなのか思わず自然と笑ってしまっている自分がいて、素直に好意に甘えてみせる。


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