Lingerie~after story~
何でだろう?
羞恥もなければ焦りもなくて、ただストンと、『ああ、言ってしまった』なんて思うだけ。
思ったままを、嬉しいと感じたままを口から零す。
そこに今は羞恥なんて物を感じなくて、
「えと……どうしたの?なんか……寧々さんらしくないって言うか…」
「そ……だね。ゴメン、なんか………素直に嬉しいって感情が漏れちゃって」
「っ……」
「あれ?……なんかまた……、でも……嬉しかったのよ。私の為に帰って来てくれた事。……九条くんにおかえりって言ってもらえたのが」
「っ~~~……とりあえず、」
「うん?」
「こっち来て。………抱きしめたくて…限界だわ」
限界だなんて。
だったら九条くんから抱きしめにくればいいのに。
そんな突っ込みは心の内側でだけ。
本当にもどかし気に苦悶を浮かべ、私に両手を広げる彼の姿がなんだか愛らしくていじらしくて。
促されるまま距離を詰めると、抱きしめに来るより早く彼の体に腕を回し胸に顔を埋めていった。
そんな刹那に彼が息を飲む音が耳を掠めて口の端が上がる。
驚くよね?
私も……自分の感情の解放に驚いてるの。
でも、悪くない。