Lingerie~after story~



「っ…とに……調子狂うんだけど寧々さん」

「………なんか、変なねじ飛んだのかな?自分でも驚いてるの」

「何かあったの?その着物と言い、……なんだか……いつもより綺麗」

「いつもは綺麗じゃなかった?」

「綺麗だったよ。でもそうじゃなくて……普段は裏側にある寧々さんの本質がむき出しって言うか…表面化してるって言うか……っ……」

「九条…くん?」

言葉尻、何か思ってなのか不意にキツク私の体を抱きしめに来た彼の腕。

決して不快な圧迫感はなく、むしろ心地いくらいではあるけれど、突然のこの抱擁の意図は?と疑問を孕む声音で呼んでみる。

「……ダメ、」

「……えっ?」

「今日はもう、外出ないで」

「九条くん?」

「今日の寧々さん……恐い」

「へっ?………あ、着物だから幽霊みた__…」

「どんな人間でも誘惑しそうで恐い」

「っ___」

そんな馬鹿な。と笑い飛ばせる一言であったと思うのに、響いた声音は至って真面目なトーンで不安を滲ませていたから笑えるはずもなく。

むしろ更に強まった腕の力が言葉の肯定。

本気で……不安に思ってる。

そんな感覚を覚えてしまえば指先が宥める様に彼の背を一撫で。

「ダメだよ。俺だけの寧々さんでいいんだから」

「っ___」

耳の近くで囁かれた一言は甘さと危険が絶妙の加減な独占欲だ。


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