Lingerie~after story~
些細な言葉の間も惜しいと、彼の言葉を聞き終わる前に再び唇を重ねて、最後の音は響かせる前に飲みこんだ。
だって、キスしたいって言ったのになかなか許可が下りないんだもの。
またいつ自分の理性が舞い戻って羞恥に沈むか分からない。
どうせ波寄の様に後に羞恥で悶える事は変わりないのだ。
だったら、平然としていられる今の内は開放的なままに自分の欲求に素直に行動したい。
そんな感情に突き動かされるように、拙い口づけで重なりを深め、僅かにも漏らすのは惜しいと彼が吐き出す息を貪り絡めとって飲みこんでいく。
最初こそは驚愕が勝ってなのか、されるがままであった彼も不意にスイッチが入り切ったのか、
「……悪女、」
そんな一言を重ね合った唇の隙間から漏らすなり、私の口づけの比ではない、食らいつく様な口づけで応え始める。
その勢いにはさすがに敵うはずもなく、持ちあげていた頭はストンとソファに沈んで、更には口づけで押し付けられるほど。
苦しいとさえ感じてしまう濃密すぎるキスなのに、拒むどころかもっとして欲しいとばかりに必死に応え返す私はやはりいつもとは異なっている。
だって…気持ち良くて。
九条くんに好かれているのが気持ち良くて。
好かれている自分が……好き。
そんな風に自分自身にも好意を持てて。