Lingerie~after story~
「はっ……九条…くん……私、」
「ん……はぁっ…何?」
「私……んっ………九条くんに…好かれてる自分が…好き」
「フッ……何それ…」
「んんっ……だって……私……」
ずっとずっと……自分自身に呆れて落胆して。
どうしてこう不出来な子なんだと嫌いになりそうだった。
それでも、自分を嫌いになりたくなくて、自分だけは自分を見放してはいけないと繋ぎとめて。
どこか自分から目を逸らして繋ぎとめていたの。
何のための今の自分に出来上がったのか。
小さい頃からどんなに努力しても報われなくて、身についた全てを消化する場面なんてなくて。
私の価値って何だろう?と、必要性があるの?かとも思い始めていた。
そんな中でだったんだ。
九条くんに好かれて求められて、価値が無いと思っていた自分が少しずつ少しずつ存在を認められて許されて。
九条くんが好いてくれているならこんな私にも価値があるんじゃないかとゆっくりでも振り返れた。
「九条くんが好きなんだもの……」
「……本当……今日の寧々さんには困る。……歯止めきかなくなりそうじゃん……」
ああ、本当ね。
重ねる程にじわりじわりと余裕も抑制も溶けてしまっていっている気がする。
九条くんだけでなく、私も。