Lingerie~after story~
そんな私をきっと読み取っている彼は、どうやら今この瞬間は不安の方を煽りに来ているらしく。
言葉の続きを示すように、下着の中に入り込んだ指先が私の心音を確かめる様に広がると。
「壊れそうなくらい……早くして」
「っ……九条く……」
「ねえ、……触られる相手間違ってない?」
秘め事の様に、耳元で直に囁かれる確認の響きにはゾクリと悪寒が走って息を止めた。
嘲笑混じりにも感じる声音に反して、入り込んで聴覚を刺激するのは狂気的な響きだと思う。
その瞬間に充分に…、
「あれ?……もっと喜んでくれるかと思ったのに、」
「っ……な…に?……九条…くん?」
「俺に……怒っててほしい」
「っ……」
「そう思って、期待に添うべくこうして来てあげたのに、」
「ひぃ……あ……」
自分から口から発したとは思えない声の響きが空気に震えて耳に戻る。
でも、そんな響きに羞恥を感じる間も与えぬ首筋に当たる彼の歯の刺激。
決して痛みが伴う様な噛み方ではなくても、初めて肌に感じるそれには自分のどの感情が騒ぎ立てているのかが分からない。
そんな困惑を煽るように、
「ふ…ぁっ……」
与えられた刺激に真っ先に余裕を保てなくなったのは自分の膝であったらしい。