Lingerie~after story~
あっ……だって……胸。
今までだって散々触られていた。
まだ慣れぬ抱擁と言っても今更な物であった筈なのに、そんな私の感覚を見事突き崩すように動く指先が、今までは一度として触れてこなかった先端を摘まんで揉みこんでくるから力が抜けた。
膝からカクンと崩れてしまえば更に背後の彼に身を預ける形になって、何とか立て直したいともがく私を許すはずのない彼が胸への刺激を強めながら耳元で一言、
「怒ってないわけないじゃない?」
「っ……んっ…」
「俺はそんなに寛大じゃない」
「くっ……あっ……」
「ミモリさんの大好きなイズミとは違う」
「っ…くじょ…く…」
「生温くて甘ったるいだけの愛情で買えるミモリさんの信頼が欲しいわけじゃないんだよね」
ダメだって、
今は難しい事を言わないで、
理解したくとも与えられる刺激とそれに伴う羞恥と熱に思考はオーバーヒートを起こしていて、今分かるのは経験のない体の内側の衝動と、九条くんが静かにも狂気的に怒りを揺らしている事。
そんな混乱を更に煽るように、不意に開放感を得たと感じた身体が衝撃を受けて突き飛ばされた。
決して乱暴な力ではなかったけれど不意打ちのそれには押された方へと抗えることなく倒れ込み、得た衝撃は堅い床へのそれではなくボフンと柔らかなベッドの感触。