Lingerie~after story~
何?なんて思考が追い付く隙さえ与えてはもらえず、ベッドから起き上がろうなんて思考が働く前にはすぐに覆いかぶさってきた彼に鋭い眼差しで杭を打たれて不動になった。
相変わらず…九条くんは綺麗だ。
綺麗すぎて…鋭すぎて…今は恐い。
そんな感情に素直に、ベッドに縫い付けられている手が小刻みに震え、それを隠すようにシーツを掴んでみせるけれど上手くいかない。
そんな私に優しく宥める様な言葉や抱擁が与えられるわけではなく、ツラリと弧を増した唇から落とされた言葉のつぶては、
「イズミに俺を取られたって妬いたの?それとも……俺にイズミを取られたって妬いたの?」
「っ____」
「そこのところ……曖昧じゃ困るんだけど?」
「九条くん……だって…あの……」
「一瞬でも迷いなんて物が生じないように、骨の髄まで触りきってあげようか?」
至近距離で突き刺さったのは狂気的な言葉の響きなのか眼差しなのか。
ゾッとした瞬間には首筋を貪るように這う彼の唇があって、ずらされ露わになった胸は欲の糧として感触を貪られる。
抵抗しようにも彼の力に敵うはずもなく、更には畏怖して震えた非力さでは為す術もなく。
彼に触られるのは好き。
でも、こんな触られ方はなんか違う。
確かに体は熱くなって、女として彼を意識するけれど何か違う。
だって……こんな…
「っ……や…くじょ………やめ……嫌っ___」
懇願のような叫びを漏らしたのと、自分の体が開放感を得たのはほぼ同時。