Lingerie~after story~



多分、過剰に褒め称えようとして発した一言ではなく、自分の中で納得がいった今までの私の印象の吐露。

だからこそ余計にその言葉に感じ入って、妙にドキドキと心臓が歓喜に跳ねる。

やっぱり……認められてるって嬉しいな。

「あと、ほら、デスクにあった書類一式。多分落ち度はないと思うけど確認して頂戴」

「あ、ありがとう。……うんうん、そうね、確かに全部……っ!?」

「何?なんか間違いの書類あった?」

「……あった。いや……間違いと言っていいのかどうなのか」

「ん?………………フットワーク軽いわねあいつ」

本当だよ。

フットワークというか先読み行動が素晴らしいと言うのか。

仕事をこうして持ち帰る事まで読んでいたというのなら本当に凄い。

そして……予想外の爆弾第二弾で見事被爆した胸の内が大火事で、今にも煙が発生しそうだよ九条くん。

だって、……初めて見たよ?本物の婚姻届けとか。

記入して待っとけ!とか、そう言う事!?そんな嬉しいイケメン行動!?

ダメだぁ……。

「イズミ~……惚気ていい?」

「鬱陶しい事この上ない」

「っ___!!!?」

いやね、確かに浮れて逆上せて腹立たしい腑抜け顔を見せていたかもと認めましょうとも!

それでもさ、今……『ビリッ』て、満面の笑顔でビリッって……。

あれ?婚姻届けって二枚仕様だった?

そんな現実逃避をしてしまう様な婚姻届けの無残な姿。


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