Lingerie~after story~
相変わらず手入れの行き届いた艶やかさだと感じる。
見るからにすべすべの肌にささくれのない艶やかな唇。
浮かべる笑みはいつだって凄艶で妖艶で……誘惑的で。
そんな姿を至近距離だ、気が付けば惑わされた様に見惚れていた間に顔の距離はかなり詰められていたらしい。
さすがに我に返るとパッと自分の口元を両手で覆って危険予測のガードをした。
「フッ……そういう事されると余計に燃えるけど?寧々」
「っ……イズミさまいいっ!ってか、暴走しないでよ!?ここ実家だからね!?日中だからね!?」
「馬鹿だなぁ、人っ気ある日中の危うさが余計に燃えるんじゃない。そんな誘うように和服着ちゃって、しかも和室とか……自堕落な日中なんてシチュエーションって実に美味しいよな」
「馬鹿じゃない!叫べばすぐに人が、」
「だから……俺が婚約者なのにわざわざ邪魔しに来ると思う?」
「っ……」
馬鹿だね。
そんな風に感じる失笑と同時に口元を覆った手の甲に押し当てられたイズミの唇。
触れるだけで留まらない感触が、皮膚から骨から造りを確かめる様に食みながらしっとりと這い、時折ザラリと舌の感触まで与えに来るのだ。
何が一番困るかって……至近距離で逸れることなくまっすぐに私の双眸を見つめ抜くイズミの視線だ。