Lingerie~after story~
あ、どうしよう。
これ顔が上げられないやつだ……。
確実に瞬き一つで涙は零れ、それを耐えているせいで鼻の頭や目元は赤いだろう。
こんな時の女の被害妄想な涙なんて狡い。それが分かっているからこそ絶対に見られたくないと思ったのに。
「……寧々、」
「っ……ふんん___!!?」
えっ?……あ…れ?
何でまた私……
イズミとキスしてますですか?
さすがにこれは予想外で身構えてもいなかった。
呼ばれた名前にビクつくより早くだ、スルリと顎に絡んできた大きな掌に頭を持ちあげられ、その目を驚愕に見開くより早く唇を塞がれていた。
勢いに押され倒れた身体がゆっくりと畳に縫い付けられていて、着物のせいで後ろに結ばれている帯が違和感で仕方ない。
でも、そんな違和感もすぐに濃密な口づけの感覚に貪られて消えてしまった。
舌が……息が…熱い。
「んんっ……はっ…イズ……んっ___」
頭……おかしくなりそう。
あっ…涙が…零れた。
悲哀で浮かんだはずの涙が、この状況では扇情的な効果を見せて頬を伝って畳に落ちた。