Lingerie~after story~



つまりは姉と2人きりの空間だ。

「……別に、心の準備出来上がりすぎてるんだけど?」

「あら、よく言う。徳嶺さんの穏やかペースに流されまくってたのはどこの誰?」

「っ……べ、別に徳嶺さんが相手じゃないし。息子だし。バシッと言いきってやるから」

「あら、まだこのお見合い断る気で張り切っていたの?」

「張り切ってましたけどぉ?むしろ一瞬だって乗り気だった記憶はないんだけど」

何これ見よがしに驚いた演技してきているんだ!

むしろ、断ると予想はついていただろうに、それを阻むような行動を起こさなかった紗々ちゃんの方が驚きなのに。

そう、それがどうにも腑に落ちないのだ。

懸念している部分でもある。

お爺様と違って紗々ちゃんの立場は現状を預かる水守の当主だ。

私の水守の名を傷つけるような反発になる行動にはそれなりの対処をしてくると思うのに。

いやいやいや、まだそれを発揮していないだけですでに何か仕掛けてあるのかも。

やっぱり最後まで気は抜いちゃいけないな。


< 350 / 416 >

この作品をシェア

pagetop