Lingerie~after story~


姉の事だから勝手な予想で人を翻弄しているとも考えられる。

それでももしかしたらこの前の不誠実と言える場面を見られていたのでは?とも心が焦って言葉が出ない。

とにかく焦って何か言おうものなら深みにはまってしまう気がしてならないのだ。

悔しいけど黙るが吉。

今度は姉の方が勝ち誇ったようにフフンと笑い、丁度そんなタイミングにこちらに近づく気配を感じた。

あっ、いよいよだろうか?

少し足早にこちらに向かってくるのだから遅れていた本人だろう。

申し訳ないと急いでいるのだろうか?

そんな人に申し訳ない事で切り返すのは私なのだ。

緊張と同時に、さすがにそんな罪悪感も滲むも心変わりするわけではない。

ドクンドクンと強まる心音を感じながら小さく深呼吸をした刹那。

「遅れて申し訳ありません」

あ………イケメン。

響いた声に動かした視界。

入り込んだのはほんの少し息を切らして景観のいい庭を背後に立つスーツ姿の男性。

顔は……徳嶺さんには似てないのか。

それでもスラっと高身長に品のいいスーツ、言葉遣いやちょっとした立ち振る舞いでこの人が息子なのだろうと判断した。

つまりは、私のお見合い相手。


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