Lingerie~after story~
意を決した勝負時。
恙なく断りの宣言をしていた最中に介入してきたその姿。
それこそ、呆けて立っていた人の背後に静かにその身を出して来て、何事かと色味の違う双眸からの視線が部屋を捉えて私とぶつかったのだ。
その瞬間にお互いに脳内フリーズを起こした事は間違いない。
多分似たような表情でカチンと動きを止めて、なかなかスムーズに動かない頭でもなんとか絞り出した困惑がお互いに……
『何で?!』なんだと思う。
いや、本当に『何で?』何でよ?それこそ、これが九条くんの勝算ある秘策とか言うのなら無理矢理にも納得するよ?
でも、確実に私の存在に驚愕示して動揺に満ちている状態だし。
えっ?てか、本当に何でここに居るの?
あれ?なんかよくよく見ればむっちゃ高そうな着物姿だし。
……って、あれ?
何これ??
「いやいや、お待たせしてしまって申し訳ない」
あ、徳嶺さん…。
「ようやくこうして息子が到着しまして。着替える間先に私の付き人に説明に出向かせていたのですが…………はて?何か問題でもありましたか?」
いや、大問題発生ですが?
えっ?……あれ?待って?付き人?
………ど、どっちが?