Lingerie~after story~



だって、知ってるのよ?

その両立が如何に大変な事か。

家を繁栄させることは勿論、今の状態を保つ事自体が大変な仕事だと。

これでもお爺様や紗々ちゃんの傍でその苦労を目の当たりにしてきたのだ。

九条君だってそうでしょ?

如何に大変か徳嶺さんの傍で見ていて、だからこそ今までその座を継ぐことに渋っていたんじゃないの?

「……寧々さん、」

「っ……だって、……そんな無茶苦茶……両立なんて無…」

「無理じゃないでしょ」

「っ……」

「まあ、一人じゃ難しいかもだけど。……だから、寧々さんが必要なんじゃない」

「っ~~~」

「叱咤激励してくれる伴侶様がいてくれたら……無敵になれる気がするんだけどな」

ああ、気が付けば……九条様ペース。

絶対に無理でしょ!と理性がまともな事を叫んでいるのに、どうしてか私は無謀だと思う彼の理想論に頷きたくて。

むしろ……望むままにしてあげたいと思ってしまって。

このいつだって負け知らずな笑みが愛おしいと感じてしまって。

感極まった胸の内が熱くて堪らない。

ここに居る誰をもを出し抜いた私であったと思っていたけれど……やっぱり九条君だけには敵わないのか。


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