Lingerie~after story~
「ううう、九条君酷い」
「何でだよ」
「だって……こんな公開処刑~」
「掻っ攫えって言ったのは寧々さんでしょ」
「っ……言ったけどさぁぁぁぁ」
「フッ…………強烈に煽った寧々さんが悪い」
「……………………………へっ?煽っ…」
煽った?
なんて、疑問に顔を上げたと同時、耳にはスッと開く襖の音が響き、夏であると言うのに入り込んだ瞬間に肌をひんやりとさせる室内の空気。
あと……ほのかなお香。
あ、…離れの部屋?
と、さっきの徳嶺さんの言葉を反芻した直後には、
「っ…九じょ…んん___!!?」
急下降した体に驚く暇なんてない。
てっきり硬い感触を得ると思っていた背中は柔らかな布団に押し付けられ、それすらにも驚愕させてもらえない内に九条くんに食いつかれて呼吸を貪られたのだ。
あ……余裕がない。
もう何日も食べていなかった飢えきった獣ってこんな感じなのかな?
そんな事を理性と本能の合間に感じて、まともに呼吸できない息苦しさに目が眩んで涙まで滲む。
なのに……苦しいのに…、やめてなんて言う感情が微塵も浮上しないんだもんな。
むしろね、………変に気持ち良い。