Lingerie~after story~
だって、お互いに望んだ時間だと思いたいじゃない。
片方の欲情によって半ば強引な時間であったなんて思いたくないし思わせたくない。
お互いに欲しくて欲しくて、渇望して手を伸ばして触れ合って。
そんなままに、気が付けば自ら彼の体に腕をまわして、今度は堪能するように合わさってくる唇の感触に身を任して溺れ始める。
やっぱり器用な指先だ。
そう感じてしまうくらいに、厄介な着付けを難なく緩めて解く指先はしなやかだ。
どこをどうすればいいのか把握しきっている。
だからこそ違和感なく『気が付けば』なのだ。
気が付けば……襦袢さえ緩んではだけた胸元に九条くんの唇と熱い息が触れて熱い。
ああ、今更……
明るすぎない?……この空間。
「…………本当、寧々さんってどこまでも忠実で可愛い」
「っ……」
「離れてても……俺の下着つけててくれたんだ?一般売りのやつだけど……わざわざ新しいの買いに行ったの?」
「っ……だって、」
「…………そんなに俺が恋しかった?」
意地悪。
「触って、抱きしめあって、キスをして………、あの時間が恋しかった?」
そんなの……聞かなくても分かるくせに。
そんなの……、
「九条くんだって飢えてた癖に」
「…………フッ……うん。だから………食わせて」
あっ……器用。