Lingerie~after story~
本当に……綺麗な人だな。
私の事をよく綺麗だって九条くんは言ってくれるけど、私なんかよりずっとずっと九条くんの方が綺麗だと思う。
今だって、着物は崩れ、整っていた髪も乱れてと言う場面なのに。
いや、堅苦しくないから逆に?
自然体が綺麗で……堪らなく誘惑的で……。
「……………ね…触って……いい?」
「………好きなだけ」
こんな場面で口にするにはおかしな要求だったのかな?
逆上せた感覚のまま九条くんに見惚れて、たどたどしく口にした要求に返されたのは実に柔らかな失笑だ。
でも、すぐに私の手を自分の胸元に誘導してくれて、甘やかす様に口づけまで与えてくれる。
掌が熱い。
それに……心音が伝わる。
いつも感じているよりずっと早くて強くて。
溜めこんだ熱を重なる唇でも体感して……。
「っ………本当……もう限界、」
唇を掠めながら弾かれた余裕の無い声音と息遣い。
目も……同じことを訴えているね。
そう思った刹那には呼吸も許さぬようにしっかりと唇を塞がれ直され、太ももに指先からの熱を感じれば、
「っ_____」
あっ………つい……。
痛い痛い、と微々たる予備知識が身構えていたけれど、実際、何より先に全神経に働きかけたのは……熱だ。
それからやっと理性がじわじわと痛覚に意識を向けさせて。
「っ……寧々……」
「っ……」
耳元でもどかし気に吹き込まれた声音に震えて力が抜けた。