Lingerie~after story~
痛いと訴える理性の声を掻き消して、『こんなもの?』と不満足にも感じる感情がこだまするの。
私がパニックになりすぎているせい?
余裕なんて全くない癖に。
今だって生理的な涙は止まらず、絶えず頬を濡らして流れているし。
彼が動く度に軋むような痛さにピクリと眉根を寄せて体が強張る。
そんな状態の癖に。
『足りない』なんて欲求不満の様な感情は誤作動でしかないと思うのに。
なのに…………『足りないの』
体が気持ち良いのとは違う。
感覚的に満たされて、それが何よりも気持ち良くて。
ねぇ、何をどう説明すればこの曖昧で捉えどころのない感情を伝えられる?
それとも私……おかしいの?
何をどうしていいのか。
そんな困惑と羞恥にただ両腕で顔を覆って、どうしても痛む体に耐えていれば、
「フッ………」
「っ………九条……くん?」
「クックッ………ハハッ」
「っ……??」
「あー……ははっ………………うん、大丈夫、」
えっと………何が?
何で笑って……、
「完熟だったか」
「………………へっ?」
困惑だ。
もうさっきとはまるで種類の違う困惑。
自分への困惑など一瞬放り投げてしまうくらいに目の前の九条くんの反応にはただただ呆けてしまって。
だって、なんか……なんでそんな嬉しそうな…、
「…………そういう風に……俺が寧々さんを熟成させた」
「………………………………………………………………………」
絶句。