Lingerie~after story~




「あんたって、本当にいつまでもウブで罪な女よね」

「追い討ちかけるように馬鹿にしないで!泣くわよ!?」

「馬鹿ね。可愛いって褒めてるのよ。いい加減私に食べられてくれないかしらって」

向けられた言葉遣いはいつものおネエ口調だと言うのに、私を捉える眼差しと唇が描く弧だけは女性っぽさからかけ離れる。

それに素直な心中を打ち明ければドキリと言う効果音が正解だろう。

不誠実だと詰っても高鳴ってしまったものは取り消しも出来ず、むしろ継続して向けられる誘う様な眼差しに収まるどころかドクドクと脈は早くなるのだ。

イズミの一手はいつも唐突で強烈で…困る程甘い。

よくもまあ今まで秘めた甘さに気がつかずさらりと受け入れていたものだと、自分の鈍さに呆れもするし尊敬もする。

だって、鈍いままでいれたら今ここで困ってない。焦ってない。

むしろ過去の私を降霊したいわ!切実にっ!!

うううっ…イズミ様の眼差しの毒気の強さよ。

気を抜けばうっかり魂を奪いにくるのでは?と言う様な妖艶な笑みをなんとか振り切る様に、飲みかけであったコーヒーを口に運んで冷静を奮いおこす。

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