Lingerie~after story~
それはお互い様でこちらもそういう姿を保っているのだから不満ではないんだけども……。
どんだけ素直じゃない生き物なの?
いや、ね、あそこまで貫かれたら逆にカッコよくて惚れ直しちゃってる自分もいるけどね。
そんでもって、どこまでその強がりがもつのか。なんて底意地悪い性質も働いて、予定より長く関係を断ってしまったここ数日なんだけども。
それにしたって……謝りじゃないにしても微塵も縋る様子見せないってどういうことだよ。
さすがに口に出さずとも刹那的に寂しさを垣間見る瞬間があるのではと思っていた。
むしろそれを基準に動き出そうかと思ってもいたから少々予定が狂わされている。
今も結果何の反応も見せぬままフロアから消えていった彼女を視線を見送ると一息。
そんな隙をうっかり厄介な奴が捉えていたらしく。
「ほーんと、あんたって何考えてるの?」
「………」
「言っておくけどね、名残惜しそうに見つめてたってミモリは絶対に『寂しい』なんて顔見せてくれないわよ?」
「………」
「『寂しい』なんて可愛げ見せてくれないから可愛くなくて可愛いあの子なのよ」
「誇らしげに自慢してんじゃねぇぞ万年良い人止まりが」
「あら、やっぱりそれが理由?あんたがあんな強引な事してあの子を恐がらせた理由」
「……」
「そうよね。あんたは嫉妬で理性失って自棄に行動する奴じゃない。ましてや私が居たあの場で本気に事を為そうなんて思うはずないもの」
『やっぱりね』なんてクスクス笑う響きが耳障りだと片耳に指を突っ込み眉根を寄せる。