Lingerie~after story~



恥ずかしい感情が0ではない。

むしろ、恥ずかしすぎて恥ずかしすぎて…、なのにそれ以上に欲しすぎて。

恥ずかしいなんて熱情さえ欲する感情のエネルギーに変えてしまった。

『……分かった。ちょっと……待って、』

「グスッ……嫌、…待たない…待てない」

『ちょ……すぐだから。駄々っ子かよ』

「嫌だもの!待てないの!もう充分に待ったの!良い子はやめ…」

「やめていいよ」

「っ……」

変な感じだ。

同じ声音を機械越しと直に聞くと言うのは。

ああ、きっと酷い顔をしてる。

子供みたいな泣き顔で、顔を赤らめ、欲求不満全開で。

振り返り、捉えた貴方の目に映る私はそんなよね?…きっと。

「……だから、…すぐだって言ったじゃない?」

「っ〜〜今の私には、1秒でも長い!」

電話に応答したのは部屋の前ほどだったのだろう。

私と会話をしながら鍵を探し解錠し、今こうしてリビングの入り口で私を見つめながらクスリと笑ってみせてくる。

「フッ…とんだ我が儘っこで堪え性がないね」

「っ……いいもん、呆れるなり馬鹿にするなり…」

「すっごい可愛い」

「っ〜〜〜」

ほら……

九条くんは節穴男じゃないのよ、…イズミ。

無意識にも防御する様に言葉を弾いたのに、それを瞬時に打ち崩しにくる彼には惚れ直す以外ない。


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