Lingerie~after story~



それを見逃してくれないのがこのおネエ……。

「やあだ、仕事中の旦那の姿盗み見てどんな妄想してるんだか」

「っ……馬鹿じゃない。そもそもあんなブチ切れた姿見ちゃったら興奮するどころか引くって。むしろ彼女たちに同情する」

「あら、他の人にはあんなだからこそ疼く特別感もあるんじゃないの?あんたとしては、」

「っ……」

「それに、同情なんて必要ないのよ」

「はい?」

「だって、言い方はともかく九条の言ってる事は正しいもの。この仕事には新しさが必要不可欠だもの『当たり前』で代り映えのしないランジェリーを量産したいわけじゃないのよ?」

「それは分かるけど。態度とかはどうかと思って。それに九条くんが探した方が早そうとも思うしね」

「馬鹿ね。そこで尚彼女たちにやり直させるのが九条なりの信頼じゃない」

「……」

「あんな風に散々な事言ってもね、結果的に期待に応えられる感覚持ち合わせてるって信じてるからやり直させるわけでしょ?彼女たちの成長の糧にもなるしね」

成程。

そう説明されたら一概に『酷い』と解釈できないのが九条くんなのか。

確かに不満げにしていても、詰ってみても、彼の元を去ろうなんていうアシスタントの女子はそうそういない。
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