Lingerie~after story~
生理的な分泌の涙が目にうっすらと膜を張って、思い出したように息継ぎを挟めば自分のモノとは思えない声が混ざって響く。
そんな私に満足しているように笑い漏らす息遣いが胸元で落とされて、『熱い』と思った直後に視界が陰り彼の端正な顔立ちが至近距離に迫っているのだ。
その瞬間にやっと……、
「っ…あ…だ、ダメッ!待てっ!!」
「……チッ…流されてくれないか」
慌てて阻んだ掌に彼の舌打ちの響きが伝わって、視界に捉える不服気な双眸には心底安堵しやっとまともに呼吸が出来た。
この瞬間に安堵出来るのは、その安堵までを突き崩しには来ないのが彼だと知っているから。
こんな事も今日だけじゃなく、時折こうして行き過ぎた時間も仕掛けてくるのだ。
だけども私が我に返り待ったをかければ終幕となるのもお約束に近い。
かなり不服そうに眉根を寄せつつではあるけれどその身を退けて、更には私を引き起こして乱れた髪をも直してくれる。
そこまでされると直前までの行為に怒っていいのかも分からず、逆になんだか申し訳なくなって無言になって目を泳がせてしまうのだ。
そんな私の不器用な心中が彼に伝わっていない筈もなく、
「っ……」
「はいはい、大丈夫。ミモリさんの事大好きですよ」
「っ…な、何それっ、」
「ん?だって『嫌いになる?ならないで?』って言うから」
「いっ…言ってない!勝手な妄想とアテレコしないでっ!……………でも……本当?」
「フハッ……クックックッ…」
「っ~~」
「結局気になってるんじゃない」
「なってない。一応確認しただけで深い意味ないし。嫌いになられたらそれはそれで仕方のない事じゃない」
本当に……どんだけ素直じゃなく可愛くないのか私。