極上の愛をキミへ
それから少しして、ガチャっと玄関のドアが閉まる音がした。

朝比奈が帰ったのだろう。

着替えもせず、布団に包まり、唇を噛み締める。

・・・悔しい。

それは、朝比奈に騙されていたからではない。

彼と同じような人に、また心を許してしまいそうになっていたからだ。

どうして、あたしは朝比奈と体を重ねてしまったのだろう。

今更、そんな後悔をしても遅いのに・・・

今になって、凄く後悔している。

綺麗サッパリ、記憶を消せたらどんなに良いだろう。

どんなに、楽になれるだろう。

哀しい、わけじゃない。

苦しい、わけでもない。

ただ、どうしようもないくらいに切ない。

この胸の痛みは、いつになったら消えてくれるのだろう。

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