極上の愛をキミへ
書類を片付け、あたしも自分の席へと戻る。


「役員会が始まってから、もう1時間が経ちましたね」


同僚の1人が、独り言のように発する。

役員会に参加できる秘書は、社長秘書のみ。

だから役員に付いている秘書たち、ただ役員会が終わるのを待つことしかできない。

たぶん、役員たちに中止にするよう、朝比奈は説得されているだろう。

そこで朝比奈1人が突っ張っても、役員たちが納得するとも思えないし・・・

1人で色々考えていると、秘書課の電話が鳴った。

電話の近くに居た、相澤が電話に出る。


「高梨をですか?」


自分の名前が出て、視線を相澤へと向ける。


「わかりました。向かわせます」


そう言い、相澤は受話器を戻す。


「高梨。課長が、今すぐ会議室に来いだって」

「あたし?」

「うん。早く行った方が良いんじゃない」


あたしは席を立ち、会議室へと急いだ。

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