極上の愛をキミへ
凄く久しぶりに会ったせいか、年老いた気がする。


「よっ。まぁ、座れよ」


電話の相手と一緒に居た男が、あたしに声を掛ける。

まさか、担当ってコイツ?

まぁ、都合が良いと言ったら都合は良い。


「なんで、上から目線なのよ」

「話は、親父から聞いた。仕事の話で来たなら、お前より俺の方が上じゃねぇ?」


ドヤ顔をする相手に、冷めた視線を送る。


「何だよ」

「別に」


あたしは、空いていた席に腰を下ろす。


「お前たちもいい年なんだから、上だの、下だの。くだらない喧嘩は止めないか」


懐かしそうにあたし達のやりと見て、電話の相手が言う。


「俺は悪くない」

「あたしだって」


そんなあたし達を見て、電話の相手は笑みを零した。

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