月が綺麗ですね
「お前の目に俺はどんな風に見えているんだ?遊び人か?会長のように節操のない男か?」


私も起きようとすると、

バンッ!!

副社長が両手を机について起きることを妨げられてしまう。

再び、さっきと同じ格好になり、切れ長の瞳が鋭く私を見つめる。

視線の先、天井のライトがにじんで見える。


怒ってる、絶対怒ってるよね。


私は黙って涙を流すことしか出来なかった。

重く、息苦しい沈黙が続く。


言われてみれば、そうだよね。

私を自分の秘書にすることへの葛藤。

一年間の私に対する想い。

副社長は人の心をもてあそんだり、試したりする人じゃない。


だけど...。

だけど...。
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