拘束時間 〜 追憶の絆 〜
「パフェ食べる?」
「え?」
「甘いもの。沙綾、パフェ好きだろう?」
「甘いものって、それだったの!?」
「なに?沙綾、また変な事考え......、」
「だからっっ!考えてないってば〜っっ!!」
甘いもの。
それは何より、こういうふうに彼と過ごす時間。
そんな時間ほど過ぎ去るのが早い。
しかし対照的に。過去に留め置かれている時間もある。
私は今、ちょうどその中間地点にいる。
そして今夜、私は中間より先に進むと決めた ーー。
決意を煽るような赤々とした夕日が水平線の真上に到達した事を合図に、私達は街へと引き返した。
まだ完全な宵闇を迎えていない黄昏の街並みは、カラフルなネオンが紫色の景色に美しく溶け込んでいた。
「沙綾と家でゆっくり過ごしたい.......」
夕闇の情景に恋情を揺さぶられた優斗は私へ静かに囁いた。
「うん......」
気温も下がり刻々と暗闇に落ちていく街は私の胸を切なくさせて、彼と寄り添いたい気持ちにさせた。
一番星が月の下に現れたころ。彼と私は、二人の家へ帰った。
「え?」
「甘いもの。沙綾、パフェ好きだろう?」
「甘いものって、それだったの!?」
「なに?沙綾、また変な事考え......、」
「だからっっ!考えてないってば〜っっ!!」
甘いもの。
それは何より、こういうふうに彼と過ごす時間。
そんな時間ほど過ぎ去るのが早い。
しかし対照的に。過去に留め置かれている時間もある。
私は今、ちょうどその中間地点にいる。
そして今夜、私は中間より先に進むと決めた ーー。
決意を煽るような赤々とした夕日が水平線の真上に到達した事を合図に、私達は街へと引き返した。
まだ完全な宵闇を迎えていない黄昏の街並みは、カラフルなネオンが紫色の景色に美しく溶け込んでいた。
「沙綾と家でゆっくり過ごしたい.......」
夕闇の情景に恋情を揺さぶられた優斗は私へ静かに囁いた。
「うん......」
気温も下がり刻々と暗闇に落ちていく街は私の胸を切なくさせて、彼と寄り添いたい気持ちにさせた。
一番星が月の下に現れたころ。彼と私は、二人の家へ帰った。