空白の3日間
長年の感だが、仕事の話だと察知した。仕事の依頼は、大体は、会社の
ホームページを見てのお客からの電話が多い。
たまに夜中に平気で電話をしてくる
依頼人もいる。
時間があるようで
無い仕事だ。
着信ナンバーを見ると全く知らない電話番号であった。

「もしもし」

「・・・・・・・・・・・・・・」
「もしもし」

「あの・・・・・・・・・・
ホームページ見て、電話したのですが・・・・・・・・・・・・・・」

声は、40過ぎの
女性の声だった。

「清掃の依頼の電話ですか?」

「はい・・・・・・・・・・・・」

「で、どのような
清掃ですか?」

「・・・・・・・・・・・・・・」
「もしもし・・・・・・」

「実は、・・・・部屋が汚れてしまったので・・・・あと処分品も
あるのですが・・・・」
「そうですか、一度、見積もりの為に
部屋を拝見させていただきます。
いつ頃が良いですか?」

「すぐにでも
お願いたします。」
「すぐ?今ですか?」

「はい」

今すぐ?緊急を
要する仕事なのか?
「わかりました。
場所は・・・・・・・・・・・・はい、板橋ですか?・・・・・・・・・・・・・・・
じゃあ30分ぐらいで行けますから、
着いたら連絡を
入れますので・・・・」
「マスター、ごめん勘定」

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