男嫌いな僕と新撰組。

……ってそうじゃなかった

文句だよ、文句。


《なにか違う気がするが、まあ、そうだな……》


『……で?文句ってなに?』

一さんのセリフはあえてスルーするね


「ったく…」

仕方ねえなあー、みたいな感じで言わないでくれる?

きみだって、豊玉さんのくせに←


「おまえは女だろ。新撰組は女を隊士として入隊させる程、弱くねえ。」

『なにそれ』


女だからだめなの?

それってどうなの?

は、むかつくんだけど



『言っておくけど、女を甘く見ない方がいいよ?きみ、痛い目に合うよ』


「あぁ?俺はそんな柔なやつじゃねぇーよ」


………………はあ


『きみ、ばか?』


「はぁああああ?!」


『そういうのじゃないから。もっときついことだよ。ばかなの?』


「うっせぇ!!」


『きみの口の方が煩いよ。女をばかにする口だしね。』


「だからなんだよ?!」


『女だからってばかじゃない。女の中にも賢い人はいる。……それにさ、そうやってせまい世界で見てたら、きみが危ないんじゃないの?きみは新撰組の副長なんでしょ?』


「……っ」


シー…ンと静まった空間。


『……』


ふう、と息を吐く。

すっきりしたなあ、と少し笑顔を含ませて

でも、言われた方はそうではないだろう

ちら、と土方の方に目を向ける。


やっぱり……。

土方は……なんか、すっごく悔しそうだった。

なにこれ、すごい気持ちいい←

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