男嫌いな僕と新撰組。
「まあまあ、歳。流唯くんはおっちょこちょいなんだよ」
そう優しく笑って言う近藤さん
「いやいや、あれぜってえ違うからな?!棒読みだっただろーが!?」
「ん?そうだったか?」
「かっちゃあん?!……しっかりしてくれよ」
額を抑えて言う土方に、思わず口が緩む。
ほんときみのその顔、好きだよ
「……副長。」
騒ぎ始めた空間に低い声が響いた。
この低音ボイス……って
「河合の入隊どう処理するのですか?この通り、河合は女ですし。俺は反対です」
……やっぱり、一さん!
そう言う一さんをみて、「あ、話ズレてた」と気づく土方。
……それより、一さんに断られるのはちょっとショックだなあ…
正座をした太ももに置いていた手を強く握った。
仕方ないけど、やっぱり心に響く
……ってあれれ?
まだ訂正してなかったっけ
『ねえ』
「ああー…斉藤がいっぱい居たらいいのになあー…」
「俺がいっぱい…ですか」
『ねえ』
「ああ、斉藤は真面目だし忠誠心もある」
「……そ、そうでしょうか…」
なにそれ、一さんかわいい照れてるよ
……じゃない
きみ、無視しすぎじゃない?
『ねえ、豊玉』