【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「久倉…今夜メシ行こ?」
「や、です」
「取って食いやしないって」
「そう言ってる時点で怪しいですもん」
つつつ、と俺から離れていくのが気に入らなくて、逃げ場を失くすように、軽く彼女の体を壁と片手を使ってホールドした。
「っ!補佐!」
「瑛飛って呼んでみ?」
「…呼べる訳ないでしょう?」
「いいよ?お前になら、そう呼ばれたい…」
「仕事中に盛んないで下さいよ。はい、ハンコ!」
バサッ
半ば顔に叩きつけられるようにして、渡された書類。
素っ気ないなーと思いつつ、その書類を広げたら…その端っこに、彼女に似たちっちゃな付箋で、「マカロン御馳走様でした」なんて書いてあるのを見て…俺は自分がそろそろ限界に近いんじゃないかと、頭を抱えた。