【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
課内の人間は当然、その隣の課にまで知れ渡っている、俺の想いと、彼女の鈍感さ。
でも、彼女の後輩の神田彩良からは、こう申し立てられている。
「水美センパイ泣かせたら、怒りますからね?」
目力のある奴に凄まれると、それが女でも結構な迫力がある。
俺は苦笑いしながら、「はいはい」と会話を流した。
泣かせたり、するもんか。
出来る事なら、ぐずぐずに甘やかして、俺以外見えなくさせてやりたいくらいだ。
そんな事をしていたら、昼を過ぎてもうすぐ休憩時間に入る所だった。
彼女は何時ものように、真っ先にお茶の準備に取り掛かる。
エコとして皆が自前で持ち寄ったカップを、手際良く回収すると同時に、今の気分はどうですか?とさり気なく相手の好みをリサーチしていく。
その様子を見ていて、俺はだらしなくも笑みが溢れた。