君の思いに届くまで
あまりに色んなデザインのマグカップを前に迷う。
「えー、どうしよう。迷いますね」
「確かに。これだけあったらなかなか決まらないな。じゃ、せっかくだから、ヨウは俺の、俺はヨウのを選ぶっていうのはどう?」
「それいいですね。峰岸教授に合いそうなのを選んでみます」
琉の為に何かを選んだことは5年前にはなかったこと。
気付いたら、心が弾んでいた。とても久しぶりに。
琉はどんなのがいいんだろう。
幾何学的なデザインのもの、風景画、ポップなかわいらしい絵の描かれたもの。
琉は・・・。
「これ、なんてどうですか?」
「ん?」
琉が私のそばに顔を寄せた。
体中が脈打って熱い。
「俺のイメージってこんな感じ?」
二人で訪れたウィンザー城をバックに川と白鳥が描かれた美しい絵だった。
「ウィンザー城か。俺の一番好きな城だ。友人から聞くにつけ昔からよく行っていたようだ」
私とも行ったんだよって喉元まで出掛かった。
「ヨウには・・・」
顎に手をやったまま、琉は難しい顔をしてしばらく考えていた。
「これかな」
手にとったのは、大きなハンバーガーか描かれたカップ。
「えーどうしてですか?ハンバーガーって」
思わす吹き出す。
「君はとても健康的だからよく食べそうなイメージなんだ。とりわけハンバーガーには目がなさそうに見える。あくまでイメージだけどね」
「それってレディに失礼ですよ」
「でも、かわいいだろう?このデザイン」
カラフルな大きなハンバーガーは確かにかわいらしかった。
それに、私がハンバーガーが好きだったってこと、ひょっとしたら琉の記憶の片隅に残っていた?
そのマグカップを戻そうとした琉の手を止めた。
「これがいいです」
琉は嬉しそうに笑った。
「よかった。ヨウが気に入ってくれたんならこれにしよう」
「ありがとうございます」
琉は二つのマグカップを持って会計の方へ向かった。
数分後、素敵なラッピングを施されてハンバーガーのマグカップが私に手渡される。
「明日から使ってくれ。俺も使うから」
「はい」
ラッピングを解くのももったいないと思うほど自分の気持ちが幸せで満たされていた。
琉。
やっぱりあなたが大好き。
車に乗り込み、琉の横顔を見つめながら思っていた。
「えー、どうしよう。迷いますね」
「確かに。これだけあったらなかなか決まらないな。じゃ、せっかくだから、ヨウは俺の、俺はヨウのを選ぶっていうのはどう?」
「それいいですね。峰岸教授に合いそうなのを選んでみます」
琉の為に何かを選んだことは5年前にはなかったこと。
気付いたら、心が弾んでいた。とても久しぶりに。
琉はどんなのがいいんだろう。
幾何学的なデザインのもの、風景画、ポップなかわいらしい絵の描かれたもの。
琉は・・・。
「これ、なんてどうですか?」
「ん?」
琉が私のそばに顔を寄せた。
体中が脈打って熱い。
「俺のイメージってこんな感じ?」
二人で訪れたウィンザー城をバックに川と白鳥が描かれた美しい絵だった。
「ウィンザー城か。俺の一番好きな城だ。友人から聞くにつけ昔からよく行っていたようだ」
私とも行ったんだよって喉元まで出掛かった。
「ヨウには・・・」
顎に手をやったまま、琉は難しい顔をしてしばらく考えていた。
「これかな」
手にとったのは、大きなハンバーガーか描かれたカップ。
「えーどうしてですか?ハンバーガーって」
思わす吹き出す。
「君はとても健康的だからよく食べそうなイメージなんだ。とりわけハンバーガーには目がなさそうに見える。あくまでイメージだけどね」
「それってレディに失礼ですよ」
「でも、かわいいだろう?このデザイン」
カラフルな大きなハンバーガーは確かにかわいらしかった。
それに、私がハンバーガーが好きだったってこと、ひょっとしたら琉の記憶の片隅に残っていた?
そのマグカップを戻そうとした琉の手を止めた。
「これがいいです」
琉は嬉しそうに笑った。
「よかった。ヨウが気に入ってくれたんならこれにしよう」
「ありがとうございます」
琉は二つのマグカップを持って会計の方へ向かった。
数分後、素敵なラッピングを施されてハンバーガーのマグカップが私に手渡される。
「明日から使ってくれ。俺も使うから」
「はい」
ラッピングを解くのももったいないと思うほど自分の気持ちが幸せで満たされていた。
琉。
やっぱりあなたが大好き。
車に乗り込み、琉の横顔を見つめながら思っていた。