愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
「な、何言ってるんですかっ、、!橘さん!それより私は何処に入れば?!」
「昔から必死になると直ぐに声が大きくなるな?、、、仁君といったかな?退屈じゃ無ければ、ゆっくりと見ていくといい。」
嬉しそうに笑って彼に声をかけて、向き直る。
「真澄ちゃんはこれを。なかなか手の込んだデザインにしてくれるもんだから特殊ミシンも使えん。」
そう憎まれ口を叩かれても、全然嫌じゃない。
寧ろ最高の褒め言葉だ。
「だってこれは手縫いじゃないと出ないデザインですから、当然です。ふふっ、こういうの、、父親似ですかね?」
「いやぁ、、、誠さん似だよ。正直、真澄ちゃんのデザイナーとしての才能を今まで気づかなかった裕也を殴ってやりたいね。」
誠とは祖父の事で、裕也は父親。
橘さんは若い頃に祖父のデザインに惚れ込みと大手縫製場を辞め、この小さな縫製場へと移った。