愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
その間、彼は甲斐甲斐しく飲み物や軽く摘める軽食を作業する人数分買ってきてくれたり、足りなくなった生地を取りに車を走らせたりと忙しなく動いていた。
彼のお蔭もあって、どうにか納品の数を作り終え一息ついた。
「懐かしいなぁ、、、。こんな時間まで掛かったのは久しぶりだよ。こんなにやり甲斐のある仕事は他にはない!」
嬉しそうに断言する橘。
そう、このチームプレイが服作りの魅力。
これだから、この仕事は辞められない。
いい服を着ると、少しだけ背筋が伸びて自信や勇気が湧くように。
愛情を持って1着1着仕上げていった〝ShinonOme〟の服が、身につける人の背中を少しでも押せる手助けが出来ればと願っている。