愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
それは2人で完成させた世界でたった1つの服。
やっぱりこれだけは彼が世界で一番似合う。
もしかして、わざわざ着替えて着てくれたのだろうか。
初めて、唯一の親戚に挨拶に行く為に。
似合い過ぎてかっこよ過ぎて誰にもこんな彼を見せたくないと自分の中で葛藤する。
悶々としていると、頭上から尋ねられる。
「、、、なんだ、駄目なのか?」
「い、いえっ!それは仁さんのモノですから。仁さんの好きな時に着て下さいっ、、!」
「、、、そうか?じゃあ、行くぞ。」
勢いでそう答えた事に少し後悔しながら、走って仁の後をついて車に乗り込んだ。