愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
あんなに苦しかった胸が、お腹の子の事を考えるだけで今嘘みたいにあったかい。
今なら服作りもはかどる気がする。
暫く入院するなら、ミシンなど使わないし院内でも手縫いでサンプルを完成させられる。
別れ際に、今住んでいるマンションの住所と鍵を美加子に渡した。
24時間点滴の自分は外出することもままならない為、色々と手続きを美加子にお願いした。
明日、来るときに作り掛けていた服も着替えと一緒に持ってきて貰おう。
そして今日はもう休もう。
目を閉じて、彼とお腹の子を想う。
お腹に手を当てると、まるで大好きな彼に抱きしめて貰っているような温かさに包まれ、そのまま深い眠りについたのだった。