愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
美加子が来た翌日には、不動産屋からいつでも入居が出来ると連絡があった。
早速、引越し業者にお願いして引越しを始めた。
といってもほとんど物はなく、仏壇と小さなシングルベットとデザイン道具、そのサンプル作りの一式くらいだ。
新作はこのまま、ここに置いておこう。
仁の為にデザインした服だ。
彼が持っていたほうがいいだろう。
最後に他に何か忘れていないかとクローゼットを開ける。
そこで、ある1つの服に目を止まる。
「、、、これは思い出に私が欲しいな。」
それは最初で最後の2人で意見を出し合いながら必死に作り上げたあのデザイン。
でもこれもあくまで彼のモノだ。
ちゃんと許可を取ってからにしようと伸ばした手を引っ込めた。