愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
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帰って約束通り、キッチンに立つ真澄。
高いキッチンの所為で脚立から降りたり登ったりの連続でちょこちょこと動き回っている。
うっすら汗を滲ませ、せっせと料理を作る。
離れたリビングにあるソファーからそんな真澄の姿を眺める。
脚立に乗っているにも関わらず、時に必死に背伸びをしてプルプルと手を伸ばす。
「本当、、子供みたいだな。」
でもそれが可愛く見える。
今まで関係があった女は、皆スレンダーなモデル体型でそれでいて大人な女ばかりだ。
自然と後腐れない相手を求めていたのかもしれない。
しかし真澄には、ほぼ当てはまらない。
それなのに、力になってやりたいと心底思う。
あんな顔、、させたくないと。
初めて料理を作った時に見せたあいつの笑顔が忘れなれない。