愛しのニャンコ

晴香の決心

しばらく入院と告げられ俺は昼間体を持て余していた。

ニャンコ嫌違う智紀が来ない時間不安でいっぱいだった。

『晴香さん』

ドアが開き智紀の姿が見えた。

その後ろには黒田と見知らぬ夫婦が…。
『お祖父様と伯母様です。』

あっ話に聞いた智紀のお祖父さんかと直ぐに分かって。

『初めまして私智紀の伯母の加奈子と申します。この度はどうもありがとうございました。』

婦人の挨拶が終わるとお祖父さんが話し始めた。

『初めまして智紀の祖父です。色々と智紀から聞きました。お世話をお掛けしました。』

二人が低くお辞儀をするのを見て思わず。

『あっ初めまして北川晴香です。』

ベッドの横に居る智紀を見てなんか変な違和感を察した。

すると祖父であるお祖父様が声を掛けた。

『今日はお礼とお見舞いに伺いました。肩の方はどうでしょうか?』

『はい!だいぶ良いですよ。』

『そうですか。』


急に黙り込み、加奈子が智紀に声を掛けた。

『智紀さん黒田と一緒に買い物お願い出来ないでしょうか?』

『はい分かりました伯母様。』

『じゃあお願いね。』

そう言って智紀と黒田が席を外した。


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