包み愛~あなたの胸で眠らせて~
「それと、給湯室のことや備品のことは国内事業課にいる派遣の方に聞いてもらえる? 名前知ってる?」

「はい、派遣会社で教えてもらってるので知っています」


早速聞いてこようと課長に了解を得てから、隣の課に行く。隣の課といっても事業部としてのフロアは一緒になっていて、パーティションで仕切られていて圧迫感がない。

フロア内で簡単に行き来は出来るが、一応それぞれの課にドアはあるので、最初はドアから入るべきだと思い、出て数歩歩いて別のドアから入った。

「失礼します」と入ると、ドアから近いデスクの人たちがチラッとこちらに顔を向ける。見たことのない顔だから物珍しいのだろう。

軽く会釈をして、ささっと近くにいた男性社員に派遣社員の人の所在を訊ねるとすぐに大きく手を振って呼んでくれた。


「ああ、あそこにいるよ。小池さーん、こちらの方が呼んでいるよ」


呼ばれた女性が立ち上がり、こちらに向かってきた。前髪は緩く巻いて横に流していて、後ろ髪は1つにまとめられている。

年齢は私よりも上で30才前後かな。薄ピンク色のブラウスに白のカーディガン、下は黒のスカート。彼女の服を見て、私も明日からは同じような服装で来ようと思う。
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