包み愛~あなたの胸で眠らせて~
今日湊人が家にいるなら駅まで迎えにきてもらえばいいかもと考えた。早速湊人に今日の予定を聞いたが、バイトだから無理だと言われる。
だけど、バイト行く前に会社まで傘を届けに行こうかと言ってくれた。お願いしようかと思ったが、湊人のバイト先が違う方向にあることを思い出し、断った。
湊人も暇ではないから、わざわざ持ってきてもらうのは悪い。
「やっぱりコンビニで買うことにする」
「なんで? 折り畳み、使っていいのに」
「でも……」
「昼休みに誰もいないのを確認して、紗世の机に措いておくよ」
広海くんは午後から外出予定になっていて、昼食は外で取るからフロアに人がいなくなったら置くという。
私たちの様子を探っている女性社員たちはいつも社食に行っている。だから、昼休みに残ることはない。
その提案を受け入れて、私は先に会社へ向かった。広海くんは二分くらい遅れて歩く予定になっている。
これ以上変に勘繰られないために私たちは微妙な距離を開いたのだが、失敗してしまった。
「あ、それ、池永さんが置いてましたよ」
だけど、バイト行く前に会社まで傘を届けに行こうかと言ってくれた。お願いしようかと思ったが、湊人のバイト先が違う方向にあることを思い出し、断った。
湊人も暇ではないから、わざわざ持ってきてもらうのは悪い。
「やっぱりコンビニで買うことにする」
「なんで? 折り畳み、使っていいのに」
「でも……」
「昼休みに誰もいないのを確認して、紗世の机に措いておくよ」
広海くんは午後から外出予定になっていて、昼食は外で取るからフロアに人がいなくなったら置くという。
私たちの様子を探っている女性社員たちはいつも社食に行っている。だから、昼休みに残ることはない。
その提案を受け入れて、私は先に会社へ向かった。広海くんは二分くらい遅れて歩く予定になっている。
これ以上変に勘繰られないために私たちは微妙な距離を開いたのだが、失敗してしまった。
「あ、それ、池永さんが置いてましたよ」