包み愛~あなたの胸で眠らせて~
ドアに力が加わり、私の体が前に動いた。開けられないようお尻に力を入れるが、力の差は歴然でかなわない。
「さよっ!」
ドアを開けた瞬間、広海くんは私を引き寄せた。だけど、私は抵抗して彼の腕の中でもがく。
「いや、離して、離してよ」
「紗世、落ち着いて」
「いや……」
私を落ち着かせようと彼は自分の胸の中におさめようとするが、泣きながら体全体で抵抗した。どうにか広海くんから逃れようとするが、手をガッシリと握られてしまい動けない。
もう無理なんだ……。
どんなに抵抗しても……知られてしまった事実は消えない。
抵抗することを諦めた私は、力をなくしてその場に座り込む。左手はまだ広海くんが握っている。彼は私を放そうとしない。
「紗世、大丈夫?」
「ごめん……嘘ついてごめんなさい」
「嘘? 紗世は何も嘘なんてついてない。俺は紗世を……」
「ごめん、放して。お願い……」
広海くんの言葉を遮って、私はなお解放してほしいと懇願した。広海くんは握る手を緩めず、私の目線に合わせるよう腰を屈めた。
「さよっ!」
ドアを開けた瞬間、広海くんは私を引き寄せた。だけど、私は抵抗して彼の腕の中でもがく。
「いや、離して、離してよ」
「紗世、落ち着いて」
「いや……」
私を落ち着かせようと彼は自分の胸の中におさめようとするが、泣きながら体全体で抵抗した。どうにか広海くんから逃れようとするが、手をガッシリと握られてしまい動けない。
もう無理なんだ……。
どんなに抵抗しても……知られてしまった事実は消えない。
抵抗することを諦めた私は、力をなくしてその場に座り込む。左手はまだ広海くんが握っている。彼は私を放そうとしない。
「紗世、大丈夫?」
「ごめん……嘘ついてごめんなさい」
「嘘? 紗世は何も嘘なんてついてない。俺は紗世を……」
「ごめん、放して。お願い……」
広海くんの言葉を遮って、私はなお解放してほしいと懇願した。広海くんは握る手を緩めず、私の目線に合わせるよう腰を屈めた。