包み愛~あなたの胸で眠らせて~
推薦された中井さん以外の女子が「私も」「私も」とあとに続いた。予想もしない反対意見に私は青ざめ、担任教師は戸惑ってなぜ反対なのかと理由を聞いた。


「片瀬さんは偉そうにしていて、自分ではなにもしないからです」

「そんなことないでしょ? 片瀬さんはいろんなことを誰よりも先にやってくれているし、みんなが気付かないことにもよく気付いてくれているわよ」

「先生によく思われたくてやっているんだと思います」

「そんなふうに決めつけてはダメよ。みんなは片瀬さんのおかけで助かったこともあるでしょ?」


誰かが困っていたら、すぐに声を掛けて手を差し伸べていた。誰かの役に立てるのがうれしいと思っていたから。

でも、それは思い違いだった。


「してほしいなんて誰も頼んでないのに、勝手にやって、自分はいい子だと見せつけているんじゃないですか」


この意見に他の女子たちか「うんうん」と一斉に頷いていた。

担任教師が私をかばおうとしても妙に強い結束力をほどくことは出来なかった。反対されてまでやりたいと思えなくなって、クラス委員を中井さんに譲った。
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