包み愛~あなたの胸で眠らせて~
中高一貫校に通学していたから、そのまま高校に進級出来るのに、私はもっとレベルの高い高校を進学することを希望した。

ここでも両親は向上心が強いからと納得して、受験させてくれた。

高校で私はやっと親友と呼べる友だちが出来た。だけど、私はその友だちにさえ今までのことを話せなかった。

でも、友だちは過去を話せない私を責めたり、否定したりしなかった。話せなくてもすべてを分かってくれている感じで私の心は救われていた。

それでも無視される前の積極的で世話焼きの自分は奥にしまいこんで、おとなしく過ごした。二度と同じ思いはしたくなかった。

留学して、私はやっと自分らしく出来るようになった。アメリカでは自分の意見を述べることも怖くなかったし、人に優しくするのも怖くなかった。

おおらかな性格の人が多く、私が何をしても認めてくれて感謝してくれた。自分らしく過ごせるというだけでとても居心地のよい場所だった。

だけど、留学経験により自信を取り戻して就職活動に望んだのに、臆病な自分が復活してしまった。


「留学経験も英会話のスキルも就職活動ではプラスにななると思うんだけど。それなのにどうして?」
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