包み愛~あなたの胸で眠らせて~
何度後悔しても、やってしまったことは消えない。

非難された事実も消えない。

来週会社に行くのが怖い。


「私、派遣先を変えてもらえるか聞いてみようと思うの」

「どうして? 紗世は何も悪いことしていないよ」

「人の目が気になって……」

「俺が紗世を守る。だから、もう少し頑張ってみない?」

「えっ、守る?」


広海くんは私の頭を軽く撫でて、自分の胸元へ引き寄せた。引き寄せられた私は広海くんの胸に顔を預ける。

彼は私を包み込むようにぎゅっと抱きしめた。広海くんの優しさを感じて、そっと目を閉じる。


「うん、俺が紗世を守る。誰に何を言われようとも紗世は悪くないと守る。絶対に守るから俺を信じて」

「絶対に?」

「うん、俺も紗世の優しさに救われた。紗世は優しすぎるから、敵を作ってしまうんだと思う。だけど、何も悪くない。俺は紗世が大切だから、もう傷付かないように絶対守る」


何度も守ると言う広海くんの言葉は魔法の言葉のように聞こえた。彼の言葉に偽りはない。本気の言葉だ。

言葉通り、絶対守ってくれるだろう。

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