包み愛~あなたの胸で眠らせて~
ペーパーレスには経費削減という大きなメリットがあるが、メリットがあることにはデメリットも必ずある。臨機応変に使い分けることで、いろんなことがよりスムーズになる。

堀田くんはまだ経験が少ないけど、素直に様々なことを受け止めている。

部長と課長が話しているのも小耳に挟んだが、彼は将来が期待出来る人材らしい。私も同じように感じていた。


「片瀬さん、手伝ってくれてありがとうございます。助かりました。このお礼に今日か明日の夜、ご飯どうですか?」


この前、広海くんが言い淀んでいたことを堀田くんは難なく口にする。

広海くんも軽く誘ってくれたら良かったのに。

すぐ返事しない私を怪訝そうに堀田くんが見ていたので、慌てて返事をする。


「あ、そんなこと気にしなくていいです。仕事だし、私がみなさんのことを手伝うのは当然のことなので。それと、また何かあればいつでも言ってくださいね」

「もしかして、やんわりと断られた感じかな? お礼と言ってはみたけど、食事に誘う口実だったんだけどなー」
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