私にはあなたでした。
(春風side)

「お疲れ様でした、」

先輩に挨拶をして帰る準備をする。

今日はちょっと残業が長引いたな…。
帰ってゆっくり休もう。

そう思い、鞄を手にして会社を出る。

「この町に来てもう2年か…。時間がたつのは早いな…。」

独り言を言いながら誰もいない道を1人で帰るのが日課になっていた。

「今日は家に帰って何を食べようか。…肉じゃがとかいいな。鍋もいいし…、」

そんなことを言いながらいつものように歩いていると、

左側にある店からフラフラになった女の人が出てきた。

(…ここって、ホストじゃないか…?あんなにフラフラになるまで飲んで、道端で倒れたりしたらどうするんだ…。)

そう思いながらも、女の人の後ろをついて歩く。

なんかストカーみたいだ。
帰り道一緒なのか?

それよりも、さっきよりフラフラしてるけど
本当に大丈夫か?

そう思った瞬間
案の定女の人が道端で倒れこんだ。

「…!」

少し戸惑ったが、放ってはおけないと思い
女の人にかけより呼びかけた。

「…大丈夫ですか?!…大丈夫ですか?!」

体を半分起こしながら確認する。


あれ?

どこがで見た顔だ。

会社か?

それともよく行くCDショップ?

いや、どっちも違う。

でもどっかで……。


「あっ!」

思い出した。



「…白石さん!?…大丈夫?!」





< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop